「自転車を買おう!」そう決めてからお店に行ってもたくさん並んでいる自転車から自分に合ったものを選ぶのは大変です。一見同じように見えても良く見ると形は違うし、価格帯も幅広いので、いきなり店員さんに聞くことに抵抗がある方も多いのではないでしょうか?
そんな方々のために“自分のニーズに合う”そして“安全・安心”な自転車の選び方をご紹介します。
一口に自転車といっても街中を通勤やショッピングで走るのに最適なシティサイクル、快速走行を第一に考えるならロードレーサー、舗装されていない道もへっちゃらのマウンテンバイク、さらに両方の魅力を兼ね備えたクロスバイクなど様々です。
まずは自分の利用法、目的をイメージしてください。場合によっては持ち運びや保管・収納方法なども視野に入れておくと良いでしょう。
自転車を選ぶときのサイズとしてよく使われるものの1つの表現に、「タイヤのサイズ」があります。16(インチ)、22(インチ)、27(インチ)などといったサイズから自転車を選んでいきます。
ただし、スポーツ用自転車などを選ぶときにはフレームサイズから選ぶことが多くなります。
メーカーによっても適応身長は異なりますので、表はあくまで目安としてお考えの上で、お店で試乗して選ぶのが良いでしょう。
人それぞれで体格には差がある一方、車体毎の特徴や、大人用/子供用の違いなどによって、上表と異なる場合もあるため、対比表だけでは、実際の乗り心地があなたにとって最適とは限りません。個人差もありますので購入する前には必ず試乗されることを、おすすめします。
ご利用方法に適した車種(タイプ)・サイズが決まったら、次に確認するのはオプション等で扱われる機能面での選択です。ここでは、代表的な機能の一部をご紹介します。
主に後輪に付く変速機自体が外から見える“外装式”と、ハブ部分に内蔵される“内蔵式”とがあります。お手入れが楽な内装式では、軽快車を中心とした3速以上のものが多く、これに比べて外装式ではより多段化する傾向にあり、シーンに合わせてギアを変えることで、坂道走行やスピード変更を快適に行えます。
カゴや荷台(キャリア)は、デザイン性に富んだものも多くなってきました。選ぶ時には、デザインや機能性に加え、ご自身の愛車に取り付け可能かどうかを事前に確認することも大切です。
取付け金具の形状はもちろん、キャリアには積載重量の上限による「クラス」があり、車体によっては取り付けできないため、注意が必要です。
備えとして自転車本体の鍵にも配慮する必要があります。
近頃では、前後輪のそれぞれに鍵が付いている車体や、ハンドルが旋回しにくくなるロック機能を持つ車体もみられます。
なお、前後どちらか一方にだけ鍵がある場合には、もう一方にも別途購入した鍵を付けることをおすすめします。
自転車のライトには、主にタイヤと発電装置との摩擦によりライトを点けるタイプと、前輪の中心(ハブ)の回転により点けるタイプがあります。後者の中には、さらに便利なオートライトシステム付きの自転車も増えてきました。
オートライトとは、周囲の明るさをセンサーで感知し、暗いときに自動で点灯してくれるライトのことです。非点灯の状態からライトが点いても、ペダルを漕ぐ強さはほとんど変わりません。点灯忘れも防止してくれるので、大変便利です。
実際のスペック表にはよりたくさんの機能が掲載されています。
気になる点はお買い求めになるお店で確認することをおすすめします。
1990年に自転車への関税が撤廃されてから、市場には安価な自転車も増えました。一方で、粗悪な自転車による製品事故も増加しています。
だからこそ、価格だけでなく、品質の高い自転車を選ぶことが大切です。
しかし、見るだけでは品質の良し悪しはなかなかわかりません。
そこで注目していただきたいのがBAAマークです。
BAAマークは「自転車安全基準」の90項目もの厳しい検査に合格した自転車だけに貼られている、安全・安心で環境に優しい自転車の目印です。
BAAマークはその高い安全性が支持されており、国も普及を推進※1しています。
※1
2018年に閣議決定された「自転車活用推進計画」では、BAAマークを含む自転車の安全基準に係るマークの普及率を2020年には40%とすると明記